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2008年2月 1日 (金)

水上勉・不破哲往復書簡「同じ世代を生きて」

 「無言館」館主の窪島誠一郎氏水上勉氏の子息です。その窪島誠一郎氏がー父と不破さんの「交心録」―として「地下茎で結ばれる、ということ」というタイトルで往復書簡に載せています。そこかしこに心を赦しあった男同士だけが持つ、率直かつ親愛に満ちた心情が吐露されている。不破さんの「内通と干渉の記録」「エンゲルスと『資本論』」執筆時の裏話や、国会質問で取り上げた原発問題についての付言などは、おそらく「心友」以外には打ち明けることの無かった一級資料であると言えるでしょうし、不破さんの京都市長選の候補者支援の要請に対して、ふだんそうしたことには慎重な父が二つ返事で快諾し、じつに手早く推薦文を書いて寄せてきたと言う経緯なども、二人のあいだによほどの信頼関係がなければ実現しなかったことだろう。

 水上氏は夫唱婦随の不破さんのご夫妻の後ろ姿に自分が勝ち得なかった「家庭」のぬくみをみて羨望し、不破さんは父の渺茫たる「創造世界」に魅入られた。戦後日本文学界の一角をになった作家と、政界に良識の火をともし続けた政党指導者との「交心」。そんな二人の社会的立場を超えたきわめて「文学的」なシンパシィがあったと思う。-概ねこのような感想文です。

 何か人間として大きな生き方というものを知らせてもらった気がします。P1000343

写真は青年の皆さんとのスナップですがこうした生き方は青年の皆さんにも生きる参考になると思います。ぜひ一読を!

2008年1月 9日 (水)

組合員が語る「平和の本」

 お隣の東京都建設組合加盟の塗装業を営むMさんのおばあちゃんから暮れに一冊の本をいただき正月に読んだ。組合員が語る平和の本」という、実体験の生々しい記述に溢れ私は圧倒された。シベリアでの過酷な捕虜生活、一瞬の差で死と生の分れになった「満州」での帰途。大根飯、おからめし、…疎開生活の苦しさなど二度と戦争をしてはならないの思いのこもった本です。これからの人生を平和を支える力になりたいと結んでいる前書きはMさんのものでした。「赤旗」ならともかく、職人さんの組合でこれだけの記録を本にしたのはその平和へのエネルギーに共感します。Mさん、ありがとうございました。励まされてがんばります。080101

2007年12月 5日 (水)

「野党を貫いて30年」小竹輝弥回顧録を読んで

498ページの分厚い本を読み終えて充実した気持ちになった。日本共産党山形県鶴岡市議、山形県議を務めた方だ。私の生まれた1948年に入党、党暦58年!青春時代も含め人生のほとんどが党活動と地方議員で生きてこられたことになる。主に議会での発言録だが実に参考になった。よく調査し、的を得て圧巻!

 さらに作家藤沢周平氏と山形師範学校同期で親友、選挙応援演説してもらったいきさつと内容は実に誠実な生き方が伝わってくる。久しぶりに心洗われる思いだった。6

2007年5月25日 (金)

佐々木隆子、人を愛することで自分も輝いてくる

 「タップにかけた愛が、情熱が甦る」「タップ人生40年の奇跡」縁あって佐々木隆子さんというすでに亡くなられたのだが私の事務所の近所にいたことを知った。

 日本にタップを根付かせた魁の人ですが「どんなに有名になっても、どんなに成功しても、思い上がらず、謙虚にその幸運に見合う努力とか勉強を続けない限り…」という言葉など人生最後まで前向きに行き続けた物語り、自叙伝でした。交友関係も広く、テレビの振り付けをほとんど受け持ったという時期もあったなど興味深いものです。読んで良かった本のひとP1030312つになりました。

2007年3月12日 (月)

澤田章子様ー「戦禍のなかの百合子」

 今こそ百合子!

  歴史の時期は違いますが、有島武郎、芥川龍之介とも親交があって階級の壁を乗り越え、侵略戦争に反対し文学の創造と実践活動に取り組んだとの講演は新鮮でした。さらに戦後、三島由紀夫の社会と歴史の現実に向き合うという姿勢がまったく無いのと対照的に「播州平野」に描かれた「生」の文学が何に裏打ちされていたかと言えばパリの郊外で「資本論」を学び治安維持法の弾圧の中で帰国し執筆停止に追い込まれ5回にわたる投獄の中で顕治とともに思想信念を貫いて終戦を迎え、成長とともに時代と深く関わって生み出されてきた。-忙しい今日、こうしたブログを書くのも励ましになります。今から水門通り商店街で定例宣伝です。澤田さん、ありがとう、すばらしい民文!(ずいぶいん前の号ですが保存しておいおてよかった!)Cimg3482